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「あの夢のつづきを」


貴方と別れて何年経ったのだろう。
今でも、ふとした時に、貴方の事を思い出す。
貴方の笑顔、視線、仕草、声、匂い。
貴方の全てを、私の全てが覚えている。

今の生活には満足しているし、パートナーにも不満がないと言えば嘘になるけど、我慢出来ない程の事はないし、結構幸せだと思ってる。

でも、そんな日々に包まれていても。
貴方の事を思い出すと何だか堪らなくなる。
だから、普段は余り思い出さない様にしている。考えない様にしている。
……それでも、何かの折にこうやって思い出してしまう。

未練がある訳じゃない。
やり直したい訳でもない。
第一、仮にやり直しても又同じ事の繰り返しで、上手く行かない事なんて解りきってる。

でも、私の中の何処かが。
貴方と一緒に居た頃の、あの日々の続きを。
夢の様だったあの日々の続きを、求めている。

だから、例え偶然でも。
貴方と何処かで逢う事が、怖い。
自分に歯止めがかけられなくなりそうで。
あの日々を、現実に続けたいと願う、自分を見つけてしまいそうで。
現在の、全てを投げ捨ててでも、貴方の元に行ってしまいそうで。

1/12/2025, 1:20:50 PM