夕方。
彼がバイクの修理に来てくれて、他に空いていなかったから私が対応した。
少し気になるっている彼だから、少しだけ嬉しくなる。
修理を手早く終わらせて、請求書にこっそり一言を添えて渡す。その後、軽く談笑しているとお客さんが来た。
他に空いている社員はいないから、残念だけれど謝罪する。
「あ、ごめんなさい。また会いましょ」
「……え? あ、うん」
きょとんとした彼の表情。少しだけ頬が赤く見えたのは夕日の色が混ざったからかな?
「うん。また、連絡するね」
彼が小さく頷いたあとに、眩いほどの笑顔を向けてくれて、胸が高鳴る。だからその気持ちを乗せるとつい頬が緩んじゃう。
「はい!」
彼からも〝また〟って言ってくれた!
彼はバイクに乗って帰る姿を見送ると、次のお客さんの対応に戻る。
「どうしたの?」
「なにがですか?」
「めちゃくちゃ嬉しいそう」
か、顔に出てた!!
おわり
一八一、また会いましょう
11/13/2024, 11:54:02 AM