流れ星に願いを
星に願いを
月には呪いを
だいたい、古今東西今昔
狼男も吸血鬼も悪魔も
丑の刻参りも
陰陽師の悪霊祓いも
満月の夜
流れ星に願いを
その流れ星が消えるまでに
込める
そんな清い乙女は
月に祈らない
蒼白い月光は
罪を隠すのに丁度良い
夜ごと姿を変える
その月は嘘をつくのに丁度良い
包帯のような嘘を
蒼白い月光は
柔らかく包む
孤独の光
流れ星に願いを
その流れ星が消えるまでに
込める
そんな乙女が
眠りにつく満月の夜
孤独な狼の遠吠えは聞こえる
乙女の耳には届かない
乙女は満月の夜の謝肉祭を知らなくて良い
清らかな乙女は知らなくていいコト
流れ星に願いを
その流れ星が消えるまでに
込める
乙女の清らかな白き手を見つめて
ただ、おもふ。
2024年4月25日
心幸
4/25/2024, 1:06:40 PM