0

Open App

ー 友達との思い出 ー

月が綺麗なこんな夜はいつもあの日のことを思い出す。友人たちと意味もない会話を奏でながら作った秘密基地。今ではきっと家が立っているのだろう。僕たちが作った青春は大人たちの手によって意図も簡単に崩されてしまった。それでも僕はあの日々を青春だったと疑わない。
今では僕達は大人になり、会社も住んでる場所も離れ離れになってしまったが、満月の夜はまるで隣にでもいるような感覚になる。2人には僕の事など思い出す隙もないくらいの人生を歩んで欲しいものだ。でも、またいつか彼らと会うことが叶うなら。僕はまた語り合いたいと思ってしまう。今度はジュースではなく酒を酌み交わしたいと、今度こそ伝えられなかった気持ちを伝えたいと思うのだ。

7/6/2023, 10:05:10 AM