「君と一緒に」
汐風が吹く中、君と二人で崖の上で腰掛けて色んな話をする。
出会った時の話、喧嘩した時の話、お互いの両親の愚痴、先生への文句、出会ってきたろくでもない奴の特徴についての議論、そして、楽しかった思い出、沢山話した。
どんどん夜は深くなり、話の話題もなくなり波の音しか聞こえなくなって、着いた時よりかなり寒くなっていた。
「そろそろ行こうか」
「そうだね」
石を適当に拾ってポケットに詰める。そしてお互いの手をガムテープでグルグルと固定する。
寒さか恐怖か分からない震えのまま下を見る。高い。下は水だが高さがあるので助かることはないだろう。
「どうせならさ、せーので一気にジャンプしようよ」
君が笑ってそう言うから、僕も釣られて笑ってしまった。もう怖くない。
「いいね……一緒に天国に行こうね」
「うん。もし地獄に落ちても一緒にいようね」
「もちろん。じゃあ行くよ、せーの!」
手を振ってジャンプする。君と一緒なら、どこへだって行けるよ。
――続いてのニュースです。○○中学校に通う男子生徒二人が行方不明となっております。警察は事件に巻き込まれた可能性もあるとして、捜索を続けております。
1/6/2026, 3:48:16 PM