さよならを言葉にする前に、私はことごとく"独りぼっち"になる。
この人とは、この人達とは、生涯仲間や友人として関わり続けていくことだろう。
などと希望を持ち始めて間もなく、裏切られドン底に落とされる。
こちらがどんなに身を削り、気を使い、実際に手を差し伸べ、助けたか記憶にも残っていなければ自覚もない。
無神経な人間ほど、離れていく私に対して口を揃えてこう言うだろう。
"あいつは変わった、裏切った"と。
離れていくのにも、それ相応の"きっかけ"があるものだ。
こうして使い使い古されて、世の中の悪意を吸い続け汚れた私のスポンジは、誰に洗われることもなく用が済んだら捨てられる。
結局身に染み込んだ毒は、じわじわと苦しみを味わいながら自力で出すしかないのだ。
あと幾つ夜明けが来れば、私の心は安らかになるのだろうか。
今日も冷たい大地を這いながら、果ての見えない闇の中を進む。
8/20/2023, 6:07:04 PM