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 君は『太陽のような』あたたかさの持ち主だ。大袈裟かな?雪が降り積もる川すらも凍る極寒の世界で育った俺にとって、君の温もり強くに惹かれてしまうのは当たり前。
 笑顔と鈴を転がす声は心に作った氷の壁をゆっくりと溶かして溶けきる頃は俺もつられて笑っているし、俺のことを案じて静かに触れる手のひらはじんわりと。それは窓から射し込む心地のよい陽の光に似ている。

「大の字に寝転がったらさぞや気持ちがいいんだろうね」
「干したての布団に寝転んでるあなたが言うの?」

 取り込んできたタオルを畳ながら君が言う。思っていたことが口からでていたみたいだ。
 とても心地よい。先ほどまで干されていた布団は外気を含んでヒヤリとしていたが陽光をめいっぱい受け、すで温い。詰め込まれた羽毛が布の中で生き返りふかふかした感触は微睡むにはうってつけだった。
 仰向けに腕を広げて「君もおいで」と誘えばすぐに来て、背中と正面でぬくもりを感じとった。

2/22/2023, 11:56:21 PM