『猫』
南に向かって大きく
欠伸をしていた君が
私に気が向いたのか
気怠るげに寄ってきて
真っ白な毛並みの揃う
靱やかな体を
私の足に触れさせた
懐いてはくれているみたい
だけどいつも一緒にいるのに
君が本当に幸せなのか
もっときれいな幸せを描いているのか
人である私にはわかってあげられない
だから今日も君の小さな頭と
ミツバチのような小さな耳
それから背中まで撫でてあげる
君が飽きたと立ち去るまで
生きてきていっぱい
頭を叩かれた私は今日も
撫でると蕩けて
甘いグミになっている君を
今日も撫でてあげる 撫でてあげる
3/28/2025, 10:46:01 AM