思い出を語るアカウント

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木が揺れる

ザアザア ザアザア

草が揺れる

さわさわ さわさわ

供えた花が舞い上がる


祖母のために一等綺麗な芍薬を咲かせた祖父
子のために技術を磨き伝えた祖父
孫のために技術を捨て家に入った祖父

貴方が去って2ヶ月が経とうとしています
やっと貴方のいない風景が日常になってきました
やっと心が波立つことなく写真を見返せるようになりました

貴方の周りには花降る風景が広がっているでしょうか?
私はいつまで貴方の上に花を降らせることができるでしょうか?

有名な歌のように、風となり日常を彩る音になっていたならば、墓に立った私を撫でてください
もし、泣きそうならば昔のように背中を叩いてください
いつかそちらに行った時、たくさん話を聞いてください

では、またいつか

追伸 そろそろ夢枕に立っていただけると、貴方の孫娘は泣いて喜びますのでどうかよろしく

4/12/2025, 3:58:58 PM