犀川

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卒業式の帰り
誰もいなくなった教室で
ずっと隠してた想いを
やっと声にした

「ずっと恋愛として好きだった」
言った瞬間 涙が溢れて
止められなかったのは
想いじゃなく恐れだったのかもしれない

君は驚きもせず
いつもの笑顔で俺を見つめて
何も言わずにそっと抱きしめてくれた

めくれた制服の袖がふれた
あたたかくて切なくて
ただそれだけで胸がいっぱいになった

誰にも言えなかった気持ちを
君だけがまっすぐに受け止めてくれた
その瞬間世界が少しだけ
優しくなった気がしたんだ

この恋に名前はいらない
叶わなくてももういいと思えた
だって君に触れた最後の春が
こんなにも美しかったから




4/15/2025, 3:05:50 PM