僕は書く。
言いたいことを頭の中で纏めて……、
というよりも、独り言の感覚に近いかもしれない。
なんせ、浮かんだ言葉をそのまま吐き出しているのだから。
そんなことはどうだっていいんだ。
君だって、本当は僕だって。
もっと大切なことが、ある。
そう、この物語の中身だ。
……そうだろう?
だけど、この物語が終わるまで、
僕はずっと1人で演じているばかりだ。
この舞台の中で、
僕は演じる僕と永遠に向かい合っていた。
……もう飽き飽きだ。
それでも、演らなくちゃ誰にも会えない。
辞めたら、もっと寂しくなるだけだ。
だから、
伝えたいことを必死で纏めて、
伝わらなくても全力で演じる。
そうやって、また画面の中、
1人分の椅子に掛けて、僕は吐き綴る。
中身のないこの物語を、
向かい合う誰かが見てくれるまで。
8/25/2024, 5:03:44 PM