※ちょっと重め
眩しくて、痛い。
光が、身体を射抜く。
全身にその痛みが走る。
その度に、”苦しい”と思う。
人々を照らす光。
すごくきれいだ。
惹かれてしまうほど。
そこにいる人も、
あんなに遠くにいるあの人でさえ
きっとあなたの眩しさを感じるよ。
そして、すぐに惹かれる。
目が離せなくなる。
目の前にあるものなんて、
透けて見えなくなるくらいにね。
みんな、光に集まる。
みーんな、輝くものがだあいすきなんだよ。
私は、何ですか。
村人Aですか。
通行人Bですか。
ただの、脇役ですか。
そもそも、役にも入れられませんでしたか?
あんなに、輝く眩しい人がステージに
もういるんだよ
いらないんだよ
ひとつの光さえあったら
もう何もいらない
そうだよ
もう、私は何でもないんだよ
何にもなれないんだよ
笑っても泣いても
前に行っても後ろに戻っても
立ち止まってもまた歩き始めても
もう何にもならない
何の役も与えられないやつは
何したって
ずうーっとぜろのままだよ。
ねえ、いいでしょ?
いいご身分でしょ?
みーんなに囲まれて褒められて。
いいよねえ。
突っ立ってるだけで
きゃあきゃあ言われてさ。
ほんと、私のこと見えてんの?
目の前の私なんかなーんも見てないの。
なんで、ずっと遠くにいるあなたのことしか
見てないの。
目の前に人がいるっていうんだよ、笑
私の方もちょっとは見てよ。
あなたが、眩しい。
みんなあなたの眩しさに惹かれる。
あの人を振り向かせたくてもがいても、
あの人でさえ、突っ立ってるだけの
かわい子ちゃんのあなたに
ひとめぼれしてるの。
人を魅了する光には、
全く敵わないんだ。
ほんっと、不平等な世界だなあ。
あなたが、眩しい。
眩しい。痛い。
眩しい。苦しい。
眩しい。
たすけて。
「眩しくて」
ブスと美人の差をイメージしました。
スタート地点がそもそも離れすぎてて
無理ゲーって話。
7/31/2025, 12:30:40 PM