お題 誰も知らない秘密
登場人物
ももか(オリ主)
ナック(あくねこ)
ナック少ししか出てきてないデス!
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今日も目まぐるしく1日が終わる。
残業して心がボロボロになる。
家に帰ると1人っきり。
お風呂に入りたい。
いつもはフェネスが用意してくれたお風呂に入るけど、
たまには自分の家のお風呂も使わなきゃ。
なぜかそう思った私は着替えを持ってお風呂に行った。
自分の服を脱ぐ。ふと、鏡に映る自分を見る。
身体中に青タン。中には少し黒く変色しているものだってある。幸いにも人様に滅多に見られない場所にあるけど。
あなたは悪い子だから。あなたの為だから。
そう言われて幼稚園の年中さんからやられてきた虐待の跡が首の後ろから背中、太ももにまで残っている。
最悪な思い出だ。できるなら思い出したくなかった。
いつもフェネスがお風呂介助をしてくれる時、私はTシャツ短パンのためあまり気にしない。
シャワーを浴びる。
鮮明に思い出される。
やっぱりパレスのお風呂入ろう。
私は服をまた着て指輪をつけた。
帰るとあくねこ世界の自分の部屋だった。
今の時間帯は誰もいなさそうだ。
浴室のドアを開けた時だった。
『おや?主様?』
ナックがいた。
『お帰りなさいませ、主様。こんな時間にいかがなさいましたか?』
「さっき帰ってきたんだけれど、お風呂入りたいなぁって。でも、今フェネス寝てるでしょ?」
『そうですね…私で良ければ主様の入浴介助をいたします。』
「ごめん、お願いしてもいい?」
そう言うと私は別室でワンピースの湯浴み(ゆあみ)に着替える。
私に痣があるのは執事みんな知ってる。
けれど私の中の恐怖心は誰も知れない。
知られたくない。私悪い子だから。
2/8/2025, 12:48:39 AM