NoName

Open App

「私とあなたじゃ住む世界が違う 第五十七話」

志那と梨々華は、由里の描いた地図を頼りにスーパーまで辿り着きました。
「えーと、ココで良いのかな?」
「ちょうど、タイムセールをやっていますわね」
志那と梨々華は、スーパーの中に入ろうとしました。
「悪りィな!アジ30匹はワイのモンや!」
薄いベージュの肌、茶色いツリ目、ストレートロングの金髪、小柄寄りの中肉中背、黒と白のメイド服を着たやんちゃなイタズラっ子の女性が割り込んで来ました。
「ちょっと!割り込んで来ないでよ!」
「ナイトメア様の依頼、何としてでもアジ30匹ゲットしなければ!」
「ナイトメアの依頼?!」
「アジくらい、海で釣りなさいよ!」
「志那、そう言う問題じゃありませんわよ」
梨々華は、志那を静止しました。
「それなら、勝負!」
スレートウィッチは、志那達に勝負を仕掛けて来ました。
「望む所!」
「いざ、マジカルホログラム!」
スレートウィッチは輝かしい光を放ちました。
「うわっ、眩しい!メタルショット!」
志那とスレートウィッチは、互角に戦っていました。
「このままでは、他のお客さんに迷惑が掛かりますから、私も戦いますわ。フリージングアロー!」
梨々華も、二人の戦いに応戦しました。
「2対1なんて、卑怯だぞ!」
「トドメ!鋼吹雪!」
スレートウィッチは、志那達との戦いに敗れました。
「クソッ、マジカルホロスコープ出しとくべきだったかな…?」
スレートウィッチは、何処かへと行ってしまいました。

「ナイトメアの手下にも勝ったし、目的の物も買えたし、順調、順調!」
志那は、ご機嫌でした。
「ナイトメアの手下が、フリー程強くなくて良かったですわね」
「強い敵は、カインド達任せになっちゃってるからね」
「志那ー!」
由里が、志那達の所へ走って来ました。
「由里!」
「アレからシリウスさんがまた来てね、追加の買い物があるから買って来てって」
由里は、息を切らしていました。
「えーと、何と何?」
「卵と牛乳と小麦粉とパン粉と…」
「いっぱいありますわね…」
「あと、二人共ゴメンね。私、ずっと何かに操られていたみたいで、みんなをこんな危ない国に連れて来ちゃって…」
「由里の本心じゃ無いから良いけど…」
「本当はね、アレ、章司と一緒に2.5次元国に逃げるつもりだったのね。だけど、途中から意識を失って…」
「由里は悪くないから良いよ。許してるって」
「本当に…ゴメンね…!」
由里は、涙を流していました。

11/23/2022, 10:23:54 AM