小皿に載せられた蕎麦たちを、薬味を変え、時に溶き卵につけるなど、今までにない食べ方をして、
そばソフトを食べ、
城跡に登り、景観の保たれた城下町を眺め、
移動して、
日本のヴェネツィアと言われる舟屋の並ぶ湾へと向かう。
湾に立つカフェで整理券をもらい、
祭り用の舟の置いてある舟屋を見学したり、そのあたりを散策し、海を眺める。
その湾の海はとても穏やかで透き通っていて、
底の方にあるウニも、たくさんの魚たちも見える。
鮮やかな青色の小魚たちが、花びらのように泳いでいた。
カフェでケーキを食べて、湾の全体が見渡せるスポットで、カモメといっしょにしばし舟屋の湾を眺め、離れた別の湾の神社へと移動する。
海の前に鳥居が立つ夕景を眺めに。
その日神社ではお祭りがあったのだろう。
白装束や法被姿の人たちがちらほらと歩いている。
神社には幟が立ち、鳥居には紙垂のついたしめ縄がされ、側には笹が立てられ、砂が円錐に盛られていた。
帰り道の家々の軒先には提灯が灯り、線香の香りが漂っていた。
ある、秋の日。
「秋晴れ」
10/18/2024, 3:36:30 PM