「暗がりの中で」
〜拝啓ロン様
いかがお過ごしでしょうか。
あなたが仰っていた「あるもの」
それが何か、私はまだ見つけられておりません。
早くあなたに逢いたいです。見つけたら、すぐに向かいます。〜
「カタン」とペンを置く音が鳴り響く。時計を見ると昼の12時をすぎていた。
「もうこんな時間…」と言いながら、アンナはある場所へ向かった。
〜「ロン様、あなたが亡くなられてから私はずっと孤独の奥にいるようです…まだお昼だと言うのに、周りが暗いのです…早くあなたが仰っていたものを見つけて逢いたいです。」〜
彼女の声はとても淋しく聞こえる。
「逢いたい…逢いたい…泣」
彼女のすすり泣きも、暗がりの中で広がっていく。
彼女の涙の粒も、暗がりの中で静かに消えていく。
作中人物
ロン:アンナの彼氏。物静かな性格だが、いつも虐められていたアンナを助けていた。
アンナ:ロンの彼女。とても内気な性格で、虐められても我慢してしまう性格の子。
私(筆者)がこの文を通して伝えたいこと
〜あなたの友達にも、孤独と感じている人がいるかもしれない。〜
本文のように自分が孤独となってしまったら「周りが暗くなる」のでは無いかと思っています。つまりは、「希望の光だとか、あるのに見えなくなるのでは無いか。」ということです。
実際私はいじめを経験してきて、いまだにいじめの内容を覚えています。
やる人は「ただの遊び」と思っていたとしても、やられた人は一生記憶に残る''悪い意味''での一生の思い出となります。
最悪の場合、自ら命を絶つ人も出ています。
この文ではお題が「暗がりの中で」ですので、そんな重くはしていませんが、皆さんの心にちょっとでも響いてくれたらなと思っています。
10/28/2024, 2:45:59 PM