よつば666

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お題『透明な涙』

 大神小真莉(おおがみこまり)はポロポロと透明な涙を流しながら晩御飯の冷やし中華を食べていた。

健太(けんた)「何もなくことないやろ。明日には帰るって兄貴言ってたし」

小真莉「そうやど……でもぉ〜((泣))」

ずるずると冷やし中華を啜る。ついでに鼻水も啜っていた。涙いて少し目が腫れる、その姿を兄貴に見せてやりたいと心の底から思いながら健太は黙々と晩御飯を食べていた。すると母親が笑顔で小真莉に向かい話かけた。

母親「小真莉ちゃん。泣くか、食べるかどっちかにしなさい。健太くんと一緒に作った晩御飯が美味しく食べられへんやないの」

ピタリと小真莉は泣くのをやめ、透明な涙は枯れた。
笑顔の裏の母の顔が怖さが数分毎に増しているのを小真莉は肌で感じるのだった。

End

1/17/2025, 9:15:40 AM