金星は、まだ見えるだろうか。そう考えながら布団を出る。彼に、自分の温もりだけ残して消えるみたい。軽く閉じられた瞼を優しく撫でながら目を細める。今日の夜には、また会えるだろうけど、この時間がどうも淋しくて。気持ちが溢れそうな唇にそっと蓋をして、私は彼から離れる。土曜日は、温かいコーヒーを淹れてあげる。
2/13/2025, 12:23:39 PM