霜月 朔(創作)

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蝶よ花よ


私は…。
太陽の下を堂々と、
歩ける様な人間ではありません。
私の手は、
真っ赤な血で汚れているのです。

そんな私が。
世の中の美しいものに、
触れて良い筈がありません。

でも。私は。
誰よりも美しい心と、
澄んだ瞳を持った貴方に、
惹かれてしまったのです。

何時も軽やかな貴方は、
まるで蝶が花から花へと、
舞うかの様で。
何時も華やかな貴方は、
まるで春の陽気に、
開く花の様で。

蝶よ花よ。
とは、言いますが。
そんな風に貴方を、
私は護りたいと思うのです。

8/8/2024, 8:18:30 PM