川瀬りん

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『寂しさ』


どんなに安らぐ香を嗅いでも、懐かしいあの香りはどこにもない。
優しい太陽のようなあなたを求めて、何度季節が巡っただろう。
それは遠い昔に約束した記憶と共に蘇る香り。

生まれ変わってもまた一緒になりたい。最期の言葉に私も頷いた。
あなたの香りは何度巡っても忘れられない。

どうして出会えないのかどうして私は覚えているのか。
この記憶を恨めしく思った。

それでも覚えているのは、あなたとまた巡り会うためだと信じている。
きっと見つけるからこの匂いを忘れないでくれと呟いた願いを、私はこの魂に刻み過去を消しされない。

孤独な愛がいつまでも私に付き纏っている。




2023/12/20 創作
(輪廻転生の愛物語が好きです)

12/20/2023, 7:27:43 AM