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好きじゃないし、といつまでも意地を張る姿がかわいらしい。いや、そろそろ認めてほしいけれど。
こっちはもう沢山愛して甘やかす準備が出来ているのに。君は一向に認めてくれない。

「いつになったら好きになってくれるの?」
「……百年後」
「お。この前は『アンタなんか好きじゃないしならない!』って言われたけど、進化した」
「っ……本当、ポジティブだよね……」

そりゃあそんな真っ赤になられたら、期待するしか無いじゃん。
最初はおれだって不安で、君に告白したのもダメ押しだった。しかも、返事は保留。失恋確定だと思ってたけど。
健気なおれはそれでも時折話しかけた。……諦めが悪いんじゃない、多分。
君は全然話してくれなかったけど、顔がさくらんぼみたいに染まってて。
あれ、この反応、と。君はすごく綺麗だから、恋愛経験が無いわけでも無いだろうに。
ぐっと近付けば逸らされる顔。負けじと覗き込んだら上を向かれたのだ。

「……な、なに」
「んー……?別になんにも。そっちこそなんでおれの方見てくれないの」
「私もなんでもないし。ほら、離れて!」 

そう言われて仕方なく距離を取ったっけ。あの時もっとグイグイ行っとけばとっくに恋人になれてたかなぁ。
ぼーっとそんな事を考えていれば、真ん前に居た君に心配そうな目で見つめられた。

「……」
「そんなに見られると恥ずかしいよ」
「見てないけど」

相変わらずツンツンしてる。かわいいけど、いつまでも折れない所は、ちょっと好きじゃないかも。





(追記 お題若干捉え間違えました……すみません。)

3/25/2023, 2:53:29 PM