お互いが20歳になったら伝えようと思っていた
年齢の区切りがついたら
私の気持ちにも区切りがつく
拒否されても、
気色が悪いと言われても構わない
私の気持ちに区切りをつかせて欲しい
これは私の願いだった
私はこの恋が叶うことを願っている訳では無い
ただ区切りが欲しい、諦めが欲しい
そんなのは1人でやれと言われるかもしれない
しかし墓場まで持って行くには
あまりにも大きな十字架だった
長らく付き合ってきたこの思いもここで打ち止めだ
でも私の唇はなかなか開かなかった
積もりに積もったあなたに対する感情全てが
石になって唇の上に乗っかっていた
「あのね、私……」
先に口を開いたのは向こうだった
愛しい紅色の唇が紡いだのは、
あなたにとっての幸福
そしてそれは私にとっての絶望であった
1/10/2023, 12:04:52 PM