冬になると、貴方が恋しくなるな。手が震えだすと、貴方がいつもさりげなく手を繋いでくれたのを思い出して。もう雑踏の中を一緒に進んでくれる人はいなくて、私は1人で夜道を歩いていて。ねぇ、あのさ、また手を繋いでよ。あの一回り大きくて、骨ばった手が堪らなく好きだったの。別れというのはなんと悲しいものか。そう思って。
12/9/2024, 1:23:02 PM