高校生の戯言

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私はずっと一人だ。

夏休み前の1年5組の教室は
いつもに増して 騒がしい。
休み時間
クラスメイトが席を立ち
仲いい子達で集まる。
そんな中私はいつも教室の隅に
一人でいる。

友達はいない。
作らないし、作りたくは無い。

然しそんな私でも中学の頃は一人では無かった。

クラスの仲がいい3人グループの1人だった。
元々友達だった2人のところにクラス替えで座席が近く授業で話し合うことが多くそこから仲良くなったのがきっかけだ。

帰りも2人とも帰っていた。

2人は同じマンションで私よりも家が遠かった。

ある日の放課後いつものように一緒に帰ろうとしていたら「ごめん、今日は一緒に帰れない。」と2人から言われた。

その時は「おっけー 大丈夫!」と何も気に止めることなく返事を返していたが、このように3人で一緒に帰れないことが多くなっていった。

私は自分が嫌われているのではないかと少し疑うようになった。

いつも優しく、一緒に居て楽しい2人だから疑いたくはなかったが、これからも一緒にいたいからこそ嫌われている部分は直したいと
思った。


だから1度聞いてみることにした。

いつものように今日も帰れないと言う2人に
「なにか予定とかあるの?」と勇気をだしてそれとなく聞いてみた。

返事は「幼馴染と帰るから。」だった。

「クラス替え前までは幼馴染と毎日帰ってたんだけど、いつも委員会があるから帰れなくって、でも今日は委員会ないらしいから帰るの」

私は「そうなんだ」と返して2人に手を振った。

私は2人にとって委員会で一緒に帰れない幼馴染の代わりだったのか?

そう考えるようになってしまった。

秋になり三年生は受験のため委員会が代替わりになる頃。

2人は私と一切帰ってくれなくなった。


誰かの代わりに使われるくらいなら

私は一人でいたい。

私は2人のことを代わりじゃなくって、大切な友達って思ってたよ。


②1話

8/1/2023, 9:59:30 AM