『燃える葉』
ぱちぱちと燃え上がる炎が揺らめいている。
小さな炎とはどうしてこうも見入ってしまうものか...
周囲は真っ暗で燃やした炎だけがぼんやりと照らす。
葉っぱが1枚1枚燃えて鮮やかな緑や橙色が
瞬く間にして黒くなる。
燃えて黒くなった葉は闇に飲まれていく。
顔が少しずつ暖かいを超えて熱さを感じる。
熱いけど...眠気を誘う熱さだ。
前が熱い分背中が熱を奪われて寒さを伝う。
どれ...もう焼けただろうか。
燃える葉っぱの山へ棒切れを突き刺す。
手応えがあって棒切れを山から引っ張り出す。
巻きついたアルミホイルを
火傷しないように剥がして半分に割る。
揺らめく炎のように輝く焼き芋の完成だ。
語り部シルヴァ
10/6/2025, 10:49:18 AM