出来ることは、すべて全力で出し切った。待ち時間で緊張に胸が破裂しそうになりながらも、いざ本番が迫ると気合いは漲り、いっそのこと思いっ切り楽しんでやった。ここまで残っている者は、何度も勝ち上がってきた強豪たちだけ。誰もが目指していた頂点が、すぐ目の前にある。自分たちが願うのは、ただ1つ。ずっと聞き馴染んだ「名前」が、この中で最初に読み上げられると、そう強く信じている。そして今、最後の静寂が訪れた──【たった1つの希望】
3/2/2024, 2:23:49 PM