第二次性徴期真っ只中

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きっと誰よりもずっと、僕はこの世界を理解している。

この世界は、わからないことだらけだということ。
この世界において、僕はちっぽけな思考体にすぎないのだということ。
この世界は、僕の主観でしかないということ。

ボルツマンの脳や、シミュレーション仮説、ブロック宇宙論なんてものがあるけれど、あれも所詮、どれも机上の空論にすぎないわけで。

机の上で、そんなにも思考で遊べる人間は、よっぽど生命として成功しているのだな、とも思うけれども、
どんな崇高な知識があったって、この世界を僕のものにするにはまだまだ足りない。

僕らは主観を越えられない。
僕らは完全なる客観はできない。

ならば、僕が僕の世界を信じることに、一体何の不都合があるというのだろう。

僕の世界ときみの世界は、必ずしも同一とは限らない。
たとえ供述が同じでも、その対象が一緒かなんて誰にもわからない。

この世界において、僕らは孤独であるとも言えるだろう。

例えばきみが、僕が、本当に同じ人間かどうかもわからない。ただ、片方の真似をしているだけのロボットかもしれない。もしくは、どちらも自分をヒトだと思い込んでいるだけだったりして。

僕らはこの世界において、皆孤独であると言えよう。

寂しいことだろう。
切ないことだろう。

しかし、孤独だからこそ、僕らは僕らであれるのだ。
この世界を世界たらしめているのは、僕らでしかないのだから。

4/9/2026, 12:24:15 PM