街の明かりに誘われて羽虫が一匹飛んでいた
闇と光の間をゆらゆらと
彷徨っているのか強がってるのか
それでも器用に飛んでいた
ここは自由な世界だよ
行きたい所で生きていいのだと
教えられた記憶がある
そんな世界で
誰かは自分の正義の為だけに銃口を向け
誰かは涙を流し花を手向け
誰かはアレのせいだと怒りをぶちまけ
誰かは何も出来ずたらればで嘆き
誰かは見えない所で薄ら笑い
誰かは変わらず日常に身を置く
さて 僕はどれだろうか
それとも どれでもないのだろうか
街の明かりが消えて 空が静かに目を覚ます頃
結局僕は分からないまま
空はいつもと変わらないまま
今日もまた一日が始まる
7/9/2022, 3:47:29 AM