溢れ出す言葉

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彼の振り向いた顔が目に刺さって。
キューブのような視界も、囚われた思考も、
やわらかいフラッシュライトでぼやかしてくれる。
私に話しかけないで。私を見ないで。私を見つめないで。
バカにしてるのは知ってるから、でも今頑張ってるから、
こっち見ないで。
そんな風に今日一日中思ってたんだ。
イライラして、いつの間にか足が貧乏ゆすりしてて。
そんな尖った私に、また色んな試練が起こって。
泣きそうになりながら現実見た。
それを乗り越えて、不安定な基盤のもとたくましくなったと思ったら、
やわらかいのに照りつける太陽の下で、
やわらかく笑う君を見た。
ふわふわして、何がどれが現実なのか分からなくなったよ。
頭がパンクするほど難しいことばかり入ってくるのが人生だと思ったのに、
そんなに難しいことじゃないかのよう。
ゆるふわな4コマアニメみたい。
シワの寄った眉間と不機嫌に曲がった微笑みが、
もとの幸せな私の顔に戻って。
誰でもなく、私でもなく、あなたのために
子供らしく、頑張ろうと思った。
バカ真面目なバカだけど、とても純粋で、天才になれると信じてる。
何も楽しくなくて、不安ばかり悩みばかりがあったのに、
あなたのおかげで、今までの不幸と比べると割には合わないけど、
笑えた。
良い一日のエンディングになったよ。

8/1/2025, 8:43:00 AM