「私とあなたじゃ住む世界が違う 第二十一話」
「アンタはアメジストやな?林檎は有名やからアンタ知らん奴は殆ど居らへん」
「コッチだって、パズルのメンバー位知っていますよ。貴方は、マゼンタですね?」
「お!それ位、有名になったって事か!俺らも出世したなー!」
褐色っぽいベージュの肌、黒目で黒いロングのウェーブヘア、筋肉質でロック系ストリートファッションのピアスを付けた頼れるアニキの男は、笑顔になりました。
「ノアール、今は黙っといてくれ。それと、聞きたい事がある。ココに来たの…偵察か?」
マゼンタは、アメジストに術をかけようとしました。
「止めて下さい!アメジストさんは、自分のメンバー達に攻撃されて、グループを離れる事になったんです!アメジストさんは、今は林檎王子とは関係がありません!」
志那は、とっさにマゼンタを止めました。
「今の、ホンマやろな?お嬢ちゃん…」
マゼンタが志那の方を見て、にらみつけると、
「マゼンタ、信じてあげよーよ。その女の子、悪い子には見えないよ?」
と、ベージュの肌、赤い目、赤いセミロングヘアでカチューシャで前髪を上げていて、中肉中背だけどやや筋肉質で、ストリートファッションで幼気なヤンキーの男はマゼンタを止めました。
「スカーレットが言うなら…仕方無いな」
「た、助かった…」
志那は、安堵しました。
「ん…?」
カインドは、目を覚ましました。
「…!俺達、捕まったんか?!」
「お前も、暴れへん方がエエんとちゃう?」
スノーは、カインドに武器を突き付けようとしました。
「スノーさん、マゼンタさん、カインドも私も技や術が殆ど無くて、戦う術が分からなくて困っているんです。アメジストさんのグループは、今は危険だから行けないし、ココを頼るしか選択肢が無かったんです…!お願いします、技や術を教えて下さい!」
志那は、必死になってパズルのメンバー達に頼みました。
「マゼンタ、どうする?」
スカイはマゼンタに聞きました。
「…お嬢ちゃんの話は、信用出来そうだし…良しとするか!」
マゼンタは快く承諾しました。
「…ん…あれ?何があったの?」
スモーク達も目を覚ましました。
「俺達、パズル達に技や術を教えて貰えるようになったぞ」
「カインド、マジかよ!やったじゃん!」
スプライトは、大喜びでした。
「俺が寝ている間に、こんなに話が進むなんて…」
ロードは、呆れていました。
「ねぇねぇ、住む場所どうするの?それとも、家とかあるの?」
スカーレットは、カインド達に聞きました。
「あ…俺達は旅人みたいな者だから、住む場所は無いな」
カインドは、スカーレットに申し訳無さそうに言いました。
「じゃあ、ここに住みなよ!ちょうど、マンションに空き部屋もあるし。良いでしょ、マゼンタ」
スカーレットはマゼンタの方を見ました。
「スカーレットの頼みだからな…良いよ」
「じゃあ、衣食住も保証って事で良いの?」
「スカイ、余計な口挟まんでも…」
「衣服は余計だけど、食事と住む場所は保証で良いと思う!」
「スカーレットの頼みならな…良いよ」
「マゼンタ、スカーレットに甘すぎ!」
アメジストは、全体の様子を見ていました。
「以前は、敵も同然でしたが、今は味方と言う事ですね」
「あ、アメジスト!林檎の情報、教えて貰えへんか?今は、俺達仲間やしな」
オーシャンは、アメジストに頼みました。
「今は仲間ですか…良いですよ」
アメジストは、笑顔になりました。
9/19/2022, 10:40:21 AM