一緒に住んでるわけじゃないから、会えない時はなかなか会えない。互いに忙しい仕事に追われる日々。仕事は好きだ、君を好きなのとは別のベクトルで。きっと君もそうだろう、って君が誰よりも仕事を大事にしていることは俺が1番わかっている。
そう、それはわかっているんだけど、なんだろな会いたくてたまらない夜もたまにはあるんだよ。
時計を見る。夜中の2時半。もう寝てるよな、当たり前。君は誰より体調管理にうるさい。それを知ってて俺の指は君のアドレスをプッシュする。呼び出し音。画面が開く。真っ暗な背景の中、目をしょぼしょぼさせてる君。
『…なに。なにかあった?』
君は、なんだよこんな時間に、なんて言わないで、まず真っ先に俺のことを気遣う。
そんな君が。
「いや…会いたい、なって」
そんな君が好きで。
誰より、大事で。
大事に、したくて。
なのに俺はこんな時間に電話をかける。
『…あさって、会えるじゃん』
「知ってる。あと3日もある」
うん…。
君は眠そうに、だけど確実にくすりと笑って、そして言った。
『俺も、会いたいよ』
「うん。会いたいな」
『うん、 会いたい…』
俺にとって君が誰より大事で、君にとって俺は誰よりも大事。
それを確認したい夜。
▼大事にしたい…
9/20/2023, 11:53:31 AM