彼が誰かと話すたび、笑うたびにイライラしてしまう。
この気持ちの名前は嫉妬。
私の彼なのに。私だけの彼なのに。
そう思ってしまうのはたぶん良くないことだとわかってる。
だけどやっぱり彼の楽しそうな顔や嬉しそうな顔を見るたびに、彼を閉じ込めて私しか見えないようにしてしまおうかと考えてしまう。
そうでもしないと消えない焔なのだ。この嫉妬は。
だけどそれは最終手段。私しか幸せになれないということは充分にわかってる。
彼が幸せになれないのならするべきじゃない。私はそう強く決意している。
でもいつか胸に渦巻くこの焔は、その決意まで燃やし尽くして私の本性を解放してしまうかもしれない。
そうなってしまう前に、私は彼の前から姿を消すべきなのだろう。
本当に彼の幸せを願うのなら。
彼にとって私なんてただの友達。彼女でもなんでもない。
卒業と同時に友達が減るなんてよくある話なのだから彼はきっと気にも留めないはず。
だからそれでいい。
私では彼を幸せにできない。
ただそれだけの話なのだから。
10/27/2025, 12:58:01 PM