たーくん。

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目の前に広がる色とりどりの花畑。
ようやく、ここまで育てあげた。
本来なら彼女と一緒に見るはずだったのに。
彼女は先に逝ってしまった。
もう動かない彼女を抱きかかえ、一緒に花畑を見る。
……虚しいという気持ちしか湧いてこない。
やっぱり、二人じゃないと駄目だ。
彼女を花畑に寝かせ、隣に並ぶように寝転ぶ。
今日は良い天気で、雲一つない。
……君と一緒に、見たかったな。
彼女のことを思い出すと、だんだんと空が歪む。
花畑も、青空も、こんなに綺麗で美しいのに。
君の笑顔と声は、もう見ることも聞くことも出来ない。

1/6/2026, 10:06:42 PM