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question、そう貴方は言った。

単なる言葉であったのだが、その後に分かる。

あの、不吉な事実に世界が震撼してしまう、

あれが、まさしく、地獄絵図、あれは、まさに、

救済執行、誰かが叫べば人は、爆発して、

また、人が消えていく、散り散りになっていく、

瞳だけが澄んでいた、清々しい程に嘘を付けず、

真っ直ぐとした瞳で答える、その仕草で、

世界すら変えてしまえる存在なんて、

あったら、と思うと怖く感じていたが、

実際に居てしまったのだ、いや、コイツは人間?

いいや、違うような、違うだろうな、疑問が、

尽きないのだが、コイツに質問された、俺は、

何も出来なくなって、ただ、震えていた。

その答え次第で、世界を崩壊してしまう程の力、

それをこの女は持っているから、答えるのが怖い






"今回はちゃんと答え聞けると思ったのにな。"






そうか、それを聞きたくて人間に化けたのか。

壊させてたまるかと思い答えた。






"結局、それに疑問など俺は、感じない。"






そう、淡々と答えるとその女はびっくりした顔を

していた、それもそうか、普通ならこの答え、

出るとは思わなかっただろうな。

だが、直ぐ後に笑った。

意外にも気に入ったらしく、異変はなくなり、

散った人間も復活していた、何もかも直した。

その能力でさえ、驚きなのだが、

呆然と考えてもいると、女の方から近寄ってきた

女ではなく、彼女は、俺の事をお気に入りに、

入ったらしく、アクセサリーをプレゼントされた

それを渡した後メモ書きを空から降らせて、

黒い竜巻に消えていった。

あの彼女の疑問など誰にと分かりやしなあ。

もう、誰も知ってはいけない質問なのだから。

本質なんて、無限の定理なんて、疑問だって、

答えを出したら永遠に終わらなくなるのだから、

知っている神でさえ、言いたくないのだから、

禁忌は禁忌のままであるって、皆思うだろう。

だが、俺は違う、禁忌こそ、全ての疑問の答え、

その解放を望む、世界でしかないのだから、

それに気付くのは、いつになるのでしょうか?

3/5/2025, 3:16:05 PM