遠くの街へ
小説のシリーズの続き。過去作手直し中なのでタグは控えます。お題は無理矢理ねじ込んでます。
誤爆すいませんでした^^;
最後がどうしても思い浮かばないので加筆中です。
「お兄ちゃん熊白さんところのアスリートだろ、こんな時期に怪我したの?」
大部屋に移る前に馴染みの担当の看護師から事前に聞かされて覚悟はしていたが、予想通りにしんどかった。
「会長さんがあんなに良くしてくれてるのに、だいたい君たちは…」
(うぜぇ…)
愛想笑いにも疲れてきて寝たふりでもしようかと考えていた矢先にタイミング良くカートの音がした。
「狸原(たぬきはら)さん、来たばかりの子にそんなに話しかけたら迷惑ですよ」
狸原と呼ばれた隣のおじさんは意外にも素直に注意を聞き入れ、そのまま布団の中に隠れてしまった。どうやらこの看護師が苦手なのはこの人も同じらしい。
「血圧測ろうか」
耳元で「ごめんね」と付け加えられたので「平気です」と返しなんともない顔をした。
(しんど…)
看護師が帰っても布団から顔を出さないので本当に寝てしまったのか、声をかけられることも無く病室内は静かだった。窓側のベッドになり外の景色はよく見えたが個室からの眺めに慣れてしまったのか遠くの街へ来てしまったかのような居心地の悪さがあった。
(あの木どこにあったっけ…)
荷物の中から出した黒いジャージを患者衣の上に羽織り外に出る準備を整えていく。松葉杖を手に握りスマホをポケットの中へと入れたら巣の中の狸を起こさないようにそっと病室を出ていく。
(枯葉、まだあるよな)
以前のように窓から確かめることも出来ないもどかしさに自然と歩みが速くなるのを
(後書き。)
会長さんは熊白大吉(くましろだいきち)
隣のおじさんは狸原(たぬきはら)さん
だいぶ名前の付け方がわかってきた^^
2/28/2026, 9:46:03 PM