家事は分担すると決めたはずなのに、結局いつも彼女に頼りきりだ。
申し訳なさと、それ以上の感謝が胸にある。
朝早くから台所に立つ後ろ姿。
自分の着替えより先に、家族の洗濯物を干す手つき。
隙間を見つけては、家の中を整えてくれる様子。
仕事から戻るなり、息つく暇もなく夕飯の支度を始めること。
そんな忙しさの合間に、大切そうに本をめくる時間。
彼女にとっては、それはもう当たり前の習慣なのかもしれない。
自然と体が動いてしまう、日常の一部なのだと思う。
でも、今日という日に改めて彼女を見て思う。
家族のために動くその指先にも、子供に向ける柔らかな眼差しにも、
形には見えない「母としての愛」が詰まっている。
特別な見返りなんて求めず、ただ誰かの幸せを願って動く。
そんな強くて温かな日々を支えているのは、
優しさだけで、きっと。
5/3/2026, 1:09:26 AM