『やさしくしないで』
昔から、頼み事や相談という名の厄介事を持ちかけられることが多かった。
見知らぬ人に道を尋ねられることも本当に多い。
よく言えば無害、悪く言えば舐められ軽んじられやすいのだ。
もうこの歳になると、相手がこちらの手助けを前提に困り顔をして見せているのがわかるので、手伝いを申し出たりはしない。
あなたが嫌なものは、私だって嫌なのだ。
それで、あてが外れたと憤慨されようが、しつこくこちらに関わらせようとしてこようが、ばっさり切ることに躊躇いがなくなった。
そんな輩は私にとって害である。
罪悪感を持つこともない。
もう、あなたたちにやさしくしないで生きていけるようになった。
ようやく、だ。
2/4/2025, 9:38:41 AM