仲間
ねぇおじいさん
おじいさんはなんでそんなに偏屈なの?
なんでそんなに怒りっぽいの?
なんでそんなに嫌われるの?
なんでそんなに自慢げなの?
なんでそんなに見下してるの?
なんでそんなに一人なの?
なんでいつも泣いてるの?
おじいさんは昔何をしていたの?
A冒険者
おじいさんに奥さんは居ないの?
A昔は居た
おじいさんは友達居ないの?
A昔は居た
おじいさんは友達を作らないの?
Aもういい歳してるから
おじいさんに質問してる僕は誰?
Aおじいさん
自問自答を繰り返す日々
寂寥感を感じる
ある意味これは自身への罰
仲間を失いはや二十年、こんな偏屈爺に成り果てた
人々は私を恐れ忌み嫌う
絶望の果てに迎えたのはそういった人達ばかり
仲間を失い、光を失った自分は手を伸ばせなくなった
怖かった。もう一度失うのを
仲間が残してくれたのは自分自身ただ一つだった
何度あっちへ行こうと思ったか、何度一人残された事を恨んだか
結局こんな年まで生きてしまった
こんな年まで生きてしまうのは一人遺った罪なのだろう
12/10/2024, 4:17:04 PM