byebye
さくらの花びらが舞い散るあの日、私は中校を卒業した。
2年の夏から行くのを辞めた。勉強が分からない訳でも、いじめられた訳でもないけれど、行くのを辞めた。なぜか自分でも分からない。ただ、行かなくてもいいかと思ったのだ。
そんな私に友達が卒業証書を届けてくれた
学校に行かなくてもくれるのか。
「一緒に卒業式に出たかったよ」
「ごめんね。」
友達が寂しそうに笑う。
「これからどうするの?高校は?」
「通信…」
「そう。私は東京の学校に行くから、会えるのは今日で最後かな。あのね。学校に来なくなったのって、私のせい?私なんかしたかな。私と話しをしたくなかった」
え?
友達がそんな風に思っているなんて考えたことはなかった。
彼女は中学に入ってから新しく友達になったけど、話しも合い、楽しかった。
「そんなことないよ」
「じゃあなんで…」
彼女は泣きそうになりながら、私をみていた。卒業式の日にこんな顔させて申し訳ない。ごめんね。
「なんでかな。自分でもよく分からなくて。」
申し訳なくて彼女の顔が見れず、俯く。
「なにそれ。」
クスクスと笑う声。
驚いて顔を上げると彼女が泣きながら笑っていた。
「ずっと私のせいで学校に来ないと思ってた。そうじゃあなくて良かったけど、なんかムカつく。」
笑いながら怒る彼女。
「本当にごめん。あなたのことは好きだよ。でも、学校はなんか馴染めなくて…」
「そうなんだ。相談して欲しかったけど、仕方がないよね。最後に会えて良かった」
バイバイ。またね。
そんなあいさつで別れたけるど、きっと彼女の世界は広がる。これからもずっと広がる。私とは違う光に満ちた世界がある。
あの日から5年。
私は通信も辞め、引きこもり生活を始めていたが、彼女からの誘いで小さい島で自給自足生活をしている。
そして、彼女もまた大学を辞めて島で暮らしている。なぜ大学を辞めたのか聞く「何となく」と答えた彼女は笑っていた。
「この野菜さあ。美味しから2人でカフェでもやらない。」
「そうだね。引きこもりしてたから、接客は無理たからよろしくね。」
「大丈夫。そんなにお客さん来ないよ」
確かに、こんな小さい島のカフェに来るの人なんていない。
「ねぇ。なんで私を島に呼んだの」
「う〜ん。だって、話しが合う友達ってあなたしか思いつかなったから。」
「そうなんだ。」
なんか、嬉しい。
私たちの世界はこの小さい島で動き始めた。いや、まだ何もはじまってないけどこれから世界を広げて行けばいい。
島の人たちは優しいし、採れる野菜も美味しい。空も海も空気も綺麗だ。
中学校に行かなくなった私。通信の高校も辞めでしまった私。大学を退学した彼女。
つまずく事ばかりの私たちだけど、少しづつ私たちのペースでやっていこう。
3/22/2025, 8:46:47 PM