フィロ

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最近の天気は「空模様」などという情緒ある言葉で言い現せるほど穏やかなものではなくなってきている

たった今さっきまで機嫌よく晴れていたかと思えば、大気の不安定さがピークに達するや否やその様相は急変、いや豹変する

ひとたび雨が降り出せば、もはや傘など邪魔にしかならないおびただしい量と勢いの豪雨になり、雷もこの世の終わりを感じさせるような音が轟き渡る
もちろん、その度に何かしらの爪痕をあちらこちらに、むしろその事が目的であったかのように残していく


かつて日本の美しい四季を好んで詠った歌人たちが、今のこの様子をどの様に歌に詠むのかがとても興味の湧くところだ


今や当たり前になりつつある最近の「空模様」が単なる気象現象ではなく、私には地球、いやそれを取り巻く宇宙からのメッセージにも思えてくる

その宇宙の営みからすれば、我々人類の存在なんて一瞬の「ちり」にすら満たない様なものだ
それが、あたかも我々人類がすべてを牛耳っているかの様な傍若無人ぶりで再三の警告を無視し続けてやりたい放題やってきたことに、さすがに堪忍袋の緒が切れた宇宙からの報復にも感じられるのだ

地球は来るところまで来てしまった…
ということでしか説明がつかないような天候、地震、疫病…
これら人類を脅かすものの数々が出揃った、と私は感じている


明らかに崩れている自然と人類とのパワーバランスをこれからどのように立て直していかれるかに、人類の存続はかかっているのではないだろうか


夏の季語に「ゲリラ」や「奇襲」が加わっては欲しくない





『空模様』

8/20/2024, 2:44:02 AM