浮き上がる体が地面から離れぬようコンクリートを踏みしめる。地を這いつくばり色を失った人々がいつもより低く見えた。濡れたセメントの匂いも見知らぬ人間の揺れる傘も足をつかむように染みる雨水もなにもかも、今日だけは僕自身の幸せを引き立てるための舞台だった。お題:特別な夜
1/21/2026, 3:48:08 PM