「わたし、他に好きな人ができたの」と君は言った。君の目には涙が浮かんでいて、まるでそれは、僕を責める無言のメッセージかのようだ。僕たちの物語は、もうとっくに終わっていたはずだよ。その涙は、僕たちの歴史の透明な水なのかもしれない。君を好きだった頃なら、君の涙の一滴一滴に、星々の永遠と刹那を感じていたさ。今では、そんな幻想も色あせて、宇宙の物語すら消えてしまったみたいだ。「消えた星図」
10/16/2025, 2:29:28 PM