弥梓

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『隠された真実』
※BL セリフのみ
俺×僕

「僕の秘密を教えてあげようか」
「いらねえ」
「つれないなぁ。せめてそこは、どんな秘密かくらいは聞いてくれよ」
「お前がそういう回りくどい言い方する時は、大抵くだらねえこと言い出すってのは、もう分かってんだよ」
「僕が君をどう思ってるか、って言っても興味ない?」
「それもとっくに知ってる」
「へえ? それは逆に聞いてみたいな」
「お前が俺を好きなのは、態度でバレバレだ」
「否定しないけど、そう恥ずかしげもなく言われるとこっちが恥ずかしくなる」
「ハ、聞くまでもなかっただろ?」
「でも、その答えはハズレじゃないけど、正解でもないんだ」
「はぁ? どういうことだよ」
「ほら、聞きたくなっただろ?」
「別に。ただ、お前がどうしても話したいみたいだから聞いてやる」
「相変わらず素直じゃないなぁ。まぁ、でも素直じゃない君の精一杯のおねだりだから教えてあげよう」
「もったいぶってないで、さっさと言え」
「じゃあ、耳を貸してくれ」
「この部屋には俺たちしかいないんだから、そんな必要…」
「こうした方が秘密を打ち明ける雰囲気が増すじゃないか。ほらほら、早く」
「ったく、面倒なヤツ」
「うん、素直でよろしい。それじゃあ言うね。君のこと、好きを通り越して愛してるんだ」

7/13/2025, 5:43:41 PM