酸味

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「ごめんねごめんね〜」
軽やかな彼の声が脳内でこだまする。
そう、カミナリのまなぶくんである。

私の仕事は、大まかに言うと接客業だ。
接客業ではこちらにまっったく非がなくても一応謝らなければならない時がある。腹立たしいことだ。

そういう時に私の脳内でまなぶくんが叫んでくれるのだ。
目の前にいる人間の形をした理不尽の塊を脳内でおちょくるといくらか溜飲も下がる。

まなぶくん、ありがとう。
あなたの決め台詞に私は助けられている。

しかし私のメンタル維持のために消費してしまっている。
まなぶくん、ごめんね。

5/29/2024, 12:53:56 PM