太陽がちょうど真上に到達して、ジリジリ焼けつく日差しの中。
だだっ広い校庭の真ん中で、友達と対人レシーブで遊ぶサッカー部の君。
楽しそうに笑う姿を少しでも目に焼き付けたくて、クーラーの効いた教室の窓に食らいつく私。
あっ。
君と目が合って、こっちに向かって手を振ってくれた。
かろうじて振り返したけど、私は両手で顔を覆ってしゃがみ込んだ。こっちを見てほしいと心の中で唱えていたのが、叶ってしまった。嬉しくて堪らない気持ちが全身に広がった。
やっぱり私の気持ち、君にバレているのだろうか。
『窓越しに見えるのは』
7/2/2024, 5:33:28 AM