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花束

『花言葉』

私の名前は未衣、花の女子高生。
京先生「今日は母の日だな、みんな母親にいつものお礼になんかしてあげろよ」
授業が早めに終わり休み時間まであと3分となり、担任の京先生が言った。
藤介(とうすけ)「でも何してあげたらいいんですか」
前の席の藤介は机に突っ伏して気怠そうに言った。
京先生「お花をあげたらいいんじゃないか、カーネーションとか」
藤介「カーネーションね〜」
また気怠そうに言った。
京先生「あっでも気をつけろよ、カーネーションは赤いヤツをあげるんだぞ」
未衣(みい)「なんでなんですか?」
疑問に思ったので私は質問した。
京先生「カーネーションは色によって花言葉が違うんだ、赤が母への愛、白は尊敬とかな」
未衣「へぇ〜、そりゃ知らなんだだ」
京先生「僕は大学で植物サークルに入ってて花言葉とかにすごく詳しいんだ」
未衣「へぇ~、そらも知らなんだだ」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って休み時間となった。
夜「ねっ未衣、黄色いカーネーションの花言葉知ってる?」
友達の夜が後ろの席から声をかけてきた。
未衣「えっ知らない、何?」
夜「『感謝』らしいよ、しかも12本の束であげたほうがいいらしいよ」
未衣「へぇ~、そりゃ知らなんだだ」
夜「先生にあげたら?」
未衣「それいい!明日あげるわ!いつも京先生には助けてもらってるし」


次の日
未衣「先生!いつもありがとうございます!」
そう言って朝早くから京先生に12本の束の黄色いカーネーションを渡した。
京先生「おぉー、ありがとな、えーと、なんか先生に不満があるかぁ」
未衣「えっなんでですか?」
京先生「カーネーションは12本で『永遠』って意味で黄色いカーネーションの花言葉はな、『軽蔑』なんだよな、だから永遠に軽蔑するって
ことなんだ」
後ろから夜の笑い声が聞こえてきた。
未衣「夜〜!嘘ついたなー!!」
夜「ごめんごめん笑」

2/10/2024, 9:11:21 AM