君が足掻いて作り出した、煌びやかなテンプレートの居室。その隅に落ちた食べかすを、ゴミ袋に隠されたパッケージを、涙の滲みる枕カバーをずっと見つめていた。「大きな愛」なんて軽薄な言葉で普遍化されてしまう前に、小さな暮らしに潜む茶目っ気を、自分だけは抱きしめていたかった。
4/23/2025, 2:57:31 AM