昼休憩の時間、少し暖かくなったこともあって外で食べようと外出した。
普段行かないお店に行ってみようと、散歩がてら歩いてみる。空気が甘い香りがして、春らしさを覚えた。
「ん?」
ふわりと花びらがひとひら俺の前を通り、ゆっくりゆっくりと落ちていくから手を伸ばす。
音もなく手のひらに落ちる花びらが可愛らしくて、何故か愛着を持ってしまった。
「……彼女に見せたいかも」
ポケットからティッシュを出してはさみ込む。
このままだと不安だから、メモか、スマホにはさもうかなとポケットを漁った。
スマホとティッシュにはさむと、自然と笑みがこぼれた。
「一緒に帰ろ」
おわり
三三二、ひとひら
4/13/2025, 1:26:16 PM