小さな愛
苦しかった。寂しかった。毎日かけられるプレッシャーに嫌気がさしていた。家に帰るのが怖くなっていつの間にか学校にいる時間が多くなった。あの人たちと顔を合わせなければ少しは楽になると思った
ある日あの人が倒れたと連絡があった。俺は思い足取りで病院へ向かった。あの人は言った。「お前のせいだ。お前が家の手伝いをしないから疲労で倒れたんだ。」そう言われたとき俺は自分を責めた。俺のせいなんだ。そう思った。それからあの人たちに心を支配される日々が続いた。でも、昔からの友人が言った。「それ本当のお前なの」そう言われた時この人はしっかり見てくれてるんだなって小さな愛を感じた。そうか俺はこれが欲しかったんだ。この小さな、ささやかな愛が欲しかっただけなのだと気づいた日だった。
6/25/2025, 11:11:25 AM