小鳥貴族

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 小さな手でピアノを触れる男の子の瞳は希望に満ち溢れていた。黒い鍵盤と白い鍵盤を交互に触る。力が足りなかったのか、聞こえてきた音は弱々しい。もう一度、今度は強めに、ボタンを押すように弾く。今度は大きな音が部屋中に響き渡る。男の子は楽しくなってきたのか、指の強さを変えてピアノを弾いた。強さによって音の強弱がつくことに気付いた男の子はこれからどんな音楽を奏でていくのか楽しみだ。

                 『君の奏でる音楽』

8/12/2023, 12:39:59 PM